17のとしに
帰りの電車まで1時間半を切ったか切らないかのところでロスから東側の出入り口で待ってるから来て欲しいと連絡が来、私たちは向かった。数時間ぶりに目にしたロスたちは若干楽しそうな雰囲気を醸し出しつつも、表情には疲れもにじみでていた。
「楽しめた?」
ロスからの言葉。心なしか表情が若干だが柔らかくなり、目を細めて笑っている気がする。姫の表情を観察しすぎてそう感じているだけかもしれないが。
「うん、楽しめたー!」
それぞれに声かけをしている私たちを見守りながら、
「じゃあ、そろそろ帰るか」
とベンチに座っていたヒロは立ち上がった。そんな寛大な態度をとるヒロ。心の中では申し訳ないと思ってる。思っているだけだが。
帰りの電車の中。5時の電車は通学や部活の生徒が多く乗車する。次の1時間後の電車はちょうど人がまばらな時間。遅くなってはしまうが、この時間帯のほうが数十分揺られる側としては楽なのだ。
2人用の向かい合わせの席それぞれに私とロス、クラと姫が座り、ヒロは反対側の1人用の向かい合わせの席に座り、電車の到着を待った。ヒロがイヤホンを両耳に突っ込みながら、目を閉じている。あと15分くらいのことだろうか。ロスが話しかけてきた。
「…今日、大丈夫だった?」
「楽しめた?」
ロスからの言葉。心なしか表情が若干だが柔らかくなり、目を細めて笑っている気がする。姫の表情を観察しすぎてそう感じているだけかもしれないが。
「うん、楽しめたー!」
それぞれに声かけをしている私たちを見守りながら、
「じゃあ、そろそろ帰るか」
とベンチに座っていたヒロは立ち上がった。そんな寛大な態度をとるヒロ。心の中では申し訳ないと思ってる。思っているだけだが。
帰りの電車の中。5時の電車は通学や部活の生徒が多く乗車する。次の1時間後の電車はちょうど人がまばらな時間。遅くなってはしまうが、この時間帯のほうが数十分揺られる側としては楽なのだ。
2人用の向かい合わせの席それぞれに私とロス、クラと姫が座り、ヒロは反対側の1人用の向かい合わせの席に座り、電車の到着を待った。ヒロがイヤホンを両耳に突っ込みながら、目を閉じている。あと15分くらいのことだろうか。ロスが話しかけてきた。
「…今日、大丈夫だった?」