17のとしに
 そんなことを考えながら、私とロスはコンビニへ向かった。新発売のチーズがたくさんはいったピザまんを食べるためだ。肌寒い季節にはもってこいの食べ物である。値段は110円+消費税込。2人分購入し、帰宅しながら食べることにする。

 自宅への帰り道。もぐもぐと食べながらロスは私に話しかけた。
「んでさ、朝の話だけども」
「うん」
「あんまり仲良くなくなってんだってさ。多分まなみの状態が原因だと思うけど」
私もピザまんを食べながら相打ちをうつ。
「んでさ、春希はバイトとかの愚痴もはき出せないし、でもそれは俺に話せばいいじゃんってことでなんとかとどめさせてる」
「ふうん、でもロスってそういう話を聞くことってできるわけ?」
「…だからリトにいってるんだけど」
申し訳なさそうに肩をすくめる。
「ごめんごめん。相談しあえばなんとかストレスは減るでしょ、話合おう」
「そうだね。何とか5人全員で17歳になりたいわ」
5人で17歳。最低一年が終わるまでこの関係を続けるということだ。…いや、できれば私たちが高校卒業した先でも仲良くできればいいと思っているけど。それは何回も繰り返してきた現実を考えると難しいんだろうなぁと思う。
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