17のとしに
修復
フリック、タップ、フリック、タップ。携帯を酷使しながら、俺は解決策を模索していた。過去に奈央に教えてもらった言葉を検索して、とか。馬鹿な頭をひねってひねって、考えていた。秋のストーブのつかない肌寒い部屋。アルバイトから帰宅したばかりだが、布団にくるまりながら、模索していた。
「どうしよう、奈央に痛いところいわれたくらいでグループチャットぬけちゃった」
そういうメッセージが恋人のまなみから連絡が来たのはバイトの帰り道。恐らく、奈央あたりと遊んでいたんだろう。面と向かって会話をすることはまなみが一番苦手をすることだ。そこから逃げてしまったのだろう。そして勢いでグループチャットを抜けてしまった、と。そう考えてはいるものの、俺自身も落ち着いてはいなかった。まなみが情緒不安定なのに、という理由もあった。
初からもメッセージが来ていた。「やっちまった」と。余計亀裂が生まれてしまったから本当に申し訳ないと思ってるという内容だ。
「ま、俺も考えてみるわ。今度また5人で会おうや」
「正気か?」
「あれよ。原点に返るみたいな感じで。俺はもうクラとか姫とかは使ってないけど、そっから5人の関係は始まったからな」
「分かった。誠也と奈央に確認取ってみるわ」
「よろしく」
初も何かもやもやとしていそうだ。なにか殻抜けきれないような感覚。
「どうしよう、奈央に痛いところいわれたくらいでグループチャットぬけちゃった」
そういうメッセージが恋人のまなみから連絡が来たのはバイトの帰り道。恐らく、奈央あたりと遊んでいたんだろう。面と向かって会話をすることはまなみが一番苦手をすることだ。そこから逃げてしまったのだろう。そして勢いでグループチャットを抜けてしまった、と。そう考えてはいるものの、俺自身も落ち着いてはいなかった。まなみが情緒不安定なのに、という理由もあった。
初からもメッセージが来ていた。「やっちまった」と。余計亀裂が生まれてしまったから本当に申し訳ないと思ってるという内容だ。
「ま、俺も考えてみるわ。今度また5人で会おうや」
「正気か?」
「あれよ。原点に返るみたいな感じで。俺はもうクラとか姫とかは使ってないけど、そっから5人の関係は始まったからな」
「分かった。誠也と奈央に確認取ってみるわ」
「よろしく」
初も何かもやもやとしていそうだ。なにか殻抜けきれないような感覚。