17のとしに
「率直だね」
クラウンはおどけて衝突やトラブルを何とか抑えようとするがそれが限界に来てしまうと突然動けなくなる、という特徴はあるらしい。
「まあ、この特徴ではあるけど。俺は違うなぁって思った。おどけることは確かにあったし人間関係が怖くて学校を退学したけど。しばらく引きこもってたけど、まなみの存在でちゃんとしなきゃと思った」
心臓がうるさい。まなみが目を見開き、申し訳なさそうな顔をした。
「まなみもやめたばっかりの時の俺と同じ状態じゃん。奈央たちとまた関わるようになってから良くなってきたけど。けど腕切ってるし、不安定じゃん。だから頑張ろうと思ったし、バイトをやってたら何となくだけど、そういうことくだらないなって思い始めて」
すらすらいうつもりだったが、ところどころ詰まってしまう。
「ああ、だからあの概念は救いならないっていったんだね」
と誠也。黙っていた奈央が話し出す。
「春希は大人になれたんだなって思ったよ。素直に」
「色々な流石に15歳から変わらないわけにはいかないでしょ」
俺は少しだけ苦笑した。
「んじゃ、次は誠也」
誠也のあだ名はヒロ。ヒーローは家族や周りの期待を受けてきて自分に厳しかったり、完璧でない人を見下してしまったり常に緊張状態にあるが、一つのきっかけで大きく崩れてしまうという特徴はあるらしいが。
「ぶっちゃけあの頃ってさ期待があるのとか普通だと思うのね。中途半端に勉強できたし」
「まあ、そうだよね」
「確かに今通ってる学校も進学校だしな」
奈央と俺が呟く。初はもやもやとはっきりしない顔をしていた。
クラウンはおどけて衝突やトラブルを何とか抑えようとするがそれが限界に来てしまうと突然動けなくなる、という特徴はあるらしい。
「まあ、この特徴ではあるけど。俺は違うなぁって思った。おどけることは確かにあったし人間関係が怖くて学校を退学したけど。しばらく引きこもってたけど、まなみの存在でちゃんとしなきゃと思った」
心臓がうるさい。まなみが目を見開き、申し訳なさそうな顔をした。
「まなみもやめたばっかりの時の俺と同じ状態じゃん。奈央たちとまた関わるようになってから良くなってきたけど。けど腕切ってるし、不安定じゃん。だから頑張ろうと思ったし、バイトをやってたら何となくだけど、そういうことくだらないなって思い始めて」
すらすらいうつもりだったが、ところどころ詰まってしまう。
「ああ、だからあの概念は救いならないっていったんだね」
と誠也。黙っていた奈央が話し出す。
「春希は大人になれたんだなって思ったよ。素直に」
「色々な流石に15歳から変わらないわけにはいかないでしょ」
俺は少しだけ苦笑した。
「んじゃ、次は誠也」
誠也のあだ名はヒロ。ヒーローは家族や周りの期待を受けてきて自分に厳しかったり、完璧でない人を見下してしまったり常に緊張状態にあるが、一つのきっかけで大きく崩れてしまうという特徴はあるらしいが。
「ぶっちゃけあの頃ってさ期待があるのとか普通だと思うのね。中途半端に勉強できたし」
「まあ、そうだよね」
「確かに今通ってる学校も進学校だしな」
奈央と俺が呟く。初はもやもやとはっきりしない顔をしていた。