17のとしに
「いや…。誠也はその傾向あったと思うけど、崩れたとき俺らに頼ってこれたじゃん。そこは本当にいいと思うわ」
「初がほめるなんて」
「え、だってそういう場所でしょ」
「そうだけど」
本当は誠也はたくさん苦しんでいるんだろうなぁとは思っていた。でも彼や初がこうやっていうならそれで救われる気がする。
「大丈夫か。次はまなみ」
まなみのあだ名は姫。プリンセスは過保護な親の元で育ち、人形のようにで溺愛されるが、居場所を確保するために期待通りの行動をする。愛されてるが、自分の意思は無視されているのでのびのびと過ごすことができないという特徴がある。
「これは、当てはまるけど。あのときはただただ親のせいにしたかっただけなんだともグループチャット抜けたあたりから考えてる。消極的なのは性格からかもしれないし。今は完全に落ちてるし人間らしい生活してないけど、少しずつ遊びたいって思ってみんなと遊べるようになってるから、いいかなって思ってる」
これくらいかな、と苦笑しつつまなみは普段より気持ち大きな声で呟いた。俺が彼女のこの「生きていて大丈夫な点」を見つけられずに別れを考えていたことは事実。罪悪感に駆られ、口を閉じていた。
「私たちと関われるようになったのは進歩だし、それに不本意ながらも、春希に頑張らなきゃって思わせたのはいいところでしょ」
「本当奈央ていい性格しるよなぁ」
誠也が軽く笑いながら頭を掻いた。俺も小さく笑いながらまなみと付き合ってからの日々を考えていた。確かに普通の子のように遊べなくも連絡とれなくもなっていたが、控えめな肯定的な笑顔に元気をもらっていたのは事実だ。
「初がほめるなんて」
「え、だってそういう場所でしょ」
「そうだけど」
本当は誠也はたくさん苦しんでいるんだろうなぁとは思っていた。でも彼や初がこうやっていうならそれで救われる気がする。
「大丈夫か。次はまなみ」
まなみのあだ名は姫。プリンセスは過保護な親の元で育ち、人形のようにで溺愛されるが、居場所を確保するために期待通りの行動をする。愛されてるが、自分の意思は無視されているのでのびのびと過ごすことができないという特徴がある。
「これは、当てはまるけど。あのときはただただ親のせいにしたかっただけなんだともグループチャット抜けたあたりから考えてる。消極的なのは性格からかもしれないし。今は完全に落ちてるし人間らしい生活してないけど、少しずつ遊びたいって思ってみんなと遊べるようになってるから、いいかなって思ってる」
これくらいかな、と苦笑しつつまなみは普段より気持ち大きな声で呟いた。俺が彼女のこの「生きていて大丈夫な点」を見つけられずに別れを考えていたことは事実。罪悪感に駆られ、口を閉じていた。
「私たちと関われるようになったのは進歩だし、それに不本意ながらも、春希に頑張らなきゃって思わせたのはいいところでしょ」
「本当奈央ていい性格しるよなぁ」
誠也が軽く笑いながら頭を掻いた。俺も小さく笑いながらまなみと付き合ってからの日々を考えていた。確かに普通の子のように遊べなくも連絡とれなくもなっていたが、控えめな肯定的な笑顔に元気をもらっていたのは事実だ。