17のとしに
エピローグ
何とか、年度末になっていた。
喧嘩をしても何となく誰かがカバーをし、何とかふわふわしながらつながって行く。そんな日々だった。3月24日。全員が17歳になる日。もう春休みになった俺たちは集って、春希の自宅へ向かった。新年度には、俺も奈央も誠也も高校3年生になっている。進路なども色々考えなければいけない。春希は変わらず働くつもりでいるし、まなみも次第に外に出るようになり、つい一ヶ月前から清掃員のアルバイトも始めた。高卒の資格を取ることを目標に勉強を始めるらしい。
「何も用意できなかったよね」
奈央が仏頂面で呟く。
「まあな、ケーキが買えただけましだろ。誠也も楽しみにしてたし、遅刻しないように行こうぜ」
「もう遅刻はしないってば」
気づけば一年延ばした奈央の髪の毛は肩までつくほど長くなっていた。俺も誠也のように身長が伸びてるといいなぁと思いながら、あたたかくなっていく春の住宅街をかけていった。
喧嘩をしても何となく誰かがカバーをし、何とかふわふわしながらつながって行く。そんな日々だった。3月24日。全員が17歳になる日。もう春休みになった俺たちは集って、春希の自宅へ向かった。新年度には、俺も奈央も誠也も高校3年生になっている。進路なども色々考えなければいけない。春希は変わらず働くつもりでいるし、まなみも次第に外に出るようになり、つい一ヶ月前から清掃員のアルバイトも始めた。高卒の資格を取ることを目標に勉強を始めるらしい。
「何も用意できなかったよね」
奈央が仏頂面で呟く。
「まあな、ケーキが買えただけましだろ。誠也も楽しみにしてたし、遅刻しないように行こうぜ」
「もう遅刻はしないってば」
気づけば一年延ばした奈央の髪の毛は肩までつくほど長くなっていた。俺も誠也のように身長が伸びてるといいなぁと思いながら、あたたかくなっていく春の住宅街をかけていった。