嵐王

姫でなくとも



『…ハァ………………。』


公園に私のため息が響く。


頭が冷えて、やってしまったと落ち込む。

初対面の人に色々言われて
頭にきたのは認めるけど、言い過ぎたかな。


『謝るのも…うーん………。』


個人情報勝手に調べられたのは事実だし…。


『面倒だなー…暴走族って。』


「楽しいよ?」


え?


「こんなに馬鹿やれるのは族だけだからね。
初めまして『嵐王』の姫さん?」


いつの間にか囲まれていた私。

これって絶体絶命…ってパターンですか?


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