嵐王


『…正直に言って良い?
ずーっと、側に居られるの嫌!』


【諦めろ。】


「そーそー!

この学校にも他の族の下っ端とか
レディースも居るからねぇ。」


「何も仕掛けて来ないのは…分かりますね?」


「俺らがお前から離れた瞬間、
男からは拉致られるわ。
女からはフルボッコかも知んねぇーな。」


「女はエゲつないから
喧嘩出来ない信歩なんて勝てないよ〜?」


そんな恐ろしい事を
どうしてニヤつきながら言うのか不思議。


『…面白がってるでしょ。』


【お前が心配なんだよ。】


そんなの分かってる。
でも、いつかきっと迷惑を掛けるから…。


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