嵐王


ガラッ!


扉を開けた瞬間、
教室でお弁当を食べていた人達の視線が向く。

でも、そんなの気にせず自分の席に直行。


『あ、匡の言う通り置きっぱだった。』


薬を取り出し、ポケットに入れる。


早く戻らないと小言が飛んで来るから
教室を出ようとしたら、


「蝶野さん、少し良い?」


このクラスの女子でリーダーっぽい人が
出入り口を封鎖していた。


…ハァ……捺央について来て貰えば良かった。


数分前の私を頭の中で罵った。


< 142 / 523 >

この作品をシェア

pagetop