嵐王
シャッ!
再びカーテンが開くと、
和奏さんの顔が酷く歪んでいた。
「…酷い傷ね。
煙草(たばこ)を押し付けられた様な跡が
複数ある。」
【いつ頃、付けられたか分かりますか。】
「痛み止めの薬を飲んでるなら
ごく最近に付けられた跡でしょうね。」
最近…。
「それって…『朱雀』に付けられたって事?」
「それしか考えらんねぇーだろ。
…女にする事かよ。」
重い空気が漂い、俺は信歩の側に座る。
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