嵐王


『…ん………。』


あれ、私…どうしたんだっけ……。


見覚えのない天井に違和感を感じる。


"『朱雀』の裏切り者!!"


あ…バレたんだ。


まだ醒めない頭でこれからの事を考えていると
右手に温もりを感じた。

紫苑が包む様に私の手を握って眠っている。


『皆も寝てるし(笑)』


後ろにもソファーで眠る捺央達の姿が見える。

どの位ここで寝ていたのか
外はもうすっかり日が沈んでいた。


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