嵐王
「アンタが謝る必要はなし。
…辛い事があったんなら
その分をコイツらと一緒に晴らしな!」
怖い…けど悪い人ではないみたい。
『…はい。』
声が枯れるまで訴えても、叫んでも
誰も私の事を信じてくれなかった。
「うわ!外、真っ暗!!」
「本当ですね。」
「くあー…寝足りねぇ。」
「和奏さぁ〜ん。
黒鉄がもう一発して欲しいそうでーす!」
「ほぉ…物好きも居たもんだな。」
【アイツら放っといて帰るか(笑)】
それなのに、紫苑達は何も聞かなくても
私の事を信じてくれる。