嵐王


『あーあ…ズブ濡れ。』


水に浸かるなら水着持って来れば良かったのに。


私服のままで遊ぶ四人を見て不思議に思う。


『…水。』


不意に腰の傷を思い出す。


【信歩は入らないだろうって、
それなら俺らも私服でってなった。

結局、そんまま入ってるけどな。】


『暑さに適わなかったって事ね!
私の事なんて良いのに…優しいんだから。』


ブォン!ブォン!!


いきなり近くでバイク音が聞こえた。


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