嵐王
何が起こっているのか分からなくて動けなくなる。
見たくないのに目さえも動かせない。
『何を…してるの?』
やっと絞り出せた声は震えた。
「信歩ちゃん…酷いよ……。
友達だと思ってたのに瑠愛にこんな事ッ!!」
そう言うとまた涙を流す瑠愛を見て
私は更に困惑するばかり。
『さっきから何を言ってるの!?』
パサッ!
テーブルの上にバラ撒かれる無数の写真。
そこには私が複数の男に
瑠愛を襲わせてる様に見える写真だった。