嵐王


雨の中、ボロボロになった身体を動かす。


ズキン…ズキンッ!!


嘘だと思いたい。

でも、この痛みが現実だと思い知らせる。


"二度と戻って来るな。"


冷たいたった一言で倉庫から追い出された。


『どうして…こうなっちゃったの?』


私にとって『朱雀』が唯一の居場所だったのに。

なのに簡単に皆の関係も崩された。


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