嵐王


それからこの話は一気に流れた。

『朱雀』を裏切った姫だと…。
私の容姿は只でさえ目立つから直ぐにバレる。


家の外を出歩けなくなった。


『また…来てる……。』


調べたのか家の前に毎日やって来る暴走族。


「おーい!出て来いよぉー!!」

「裏切り者の姫さ〜ん!」


出て来ないと分かっているのに懲りずに来る。


コンコン…


「信歩…話があるから来なさい。」


そのせいでお母さんはどんどん弱っていった。


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