嵐王
『気のせい…だったのかな。』
「信歩、ボケッとしてないでこっち来なよー!
じゃないと黒鉄がヤケ食いして無くなるぅ!!」
「この菓子は俺が目ぇ付けてたんだよ!」
どっかのガキ大将かッ!?
急かされるまま輪の中に入る。
紫苑と運んだお菓子とジュースは
物凄いペースで無くなっていた。
『あのね、さっき瑠愛に会った。』
「あのブリブリぶりっ子かぁ。
…は、住んでんの隣町じゃなかったっけ?」
琥珀…態度があからさまなんだけど。