嵐王


捺央side


「おやすみぃ〜。」


黒鉄が幹部室を出ると残ったのは俺だけ。


「……ハァ…。」


今の俺は
普段、皆の前で出さない表情をしてるだろう。


目を閉じて『嵐王』の状況を冷静に考える。


「考えるだけじゃ…良くはならないんだけどさ。」


信歩が姫でなくても周りにそうは見えない。
きっと、狙われる回数も増える。


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