嵐王
紫苑side
目の前の光景に唖然とする。
『生活用品全部燃えたじゃない!
証拠があれば絶対、裁判で勝つね!!』
これも故意に信歩を狙って?
嫌がらせレベルの問題じゃねぇだろッ!
グッ…!
怒りが込み上げ、拳を強く握る。
『紫苑。』
落ち着いた声で俺の名を信歩が呼んだ。
『大丈夫、皆が居てくれるから。
何があっても逃げないで立ち向かう!』
【…あぁ、必ず守りきってみせる。
俺ら『嵐王』を信じろ。】
俺ら『嵐王』は…俺はお前を決して裏切らない。
紫苑sideEND