嵐王


「こらこら、二人共。
そんなにされたら信歩ちゃんが苦しいわよ。」


『朱音さん…。』


「急に呼び出したりしてごめんなさいね。
今朝の件が耳に入ってどうも落ち着けなくて…。」


知り合って間もないのにこんなにも
親身になってくれる人達が居る。


『なんか、変ですよね。

危険な目に遭う所だったのに
皆に心配されるのが嬉しい…だなんて……。』


お母さんにさえ心配されないからなのかな。


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