嵐王


匡side


「それじゃあ…俺達はこれで。
琥珀、匡、黒鉄倉庫に戻ろ。」


「お、おい!捺央!!」


紫苑の様子がおかしいと思えば
捺央も動揺している様子。


「あの二人の変わりよう…過去が原因ですか?」


私達三人はあの二人の過去を知らない。

声を失った事を聞くのは
必ず紫苑を傷付けると分かっていたから。

その隣に居た捺央の悲しげな表情も
何か理由があると分かっていても聞けなかった。


匡sideEND


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