嵐王
瑠愛side
「♪〜♪♪〜♪〜♪♪」
ズラりと並ぶマニキュアから色を選んで
爪を艶(あで)やかにする。
「失礼しやス!!」
「あ♡どうだった?」
マニキュアを塗りながら返事を待つ。
「そ、それが…失敗したみたいでッ!
燃えたのはアパートだけ…ガシャーン!!」
言い終わるのを待てず、
並べてあった何もかも床に叩きつけた。
「…しくじったって事ぉ〜?」
色取りのマニキュアが混ざり合って
床を黒く染めていった。