嵐王
紫苑side
【とりあえず、下に行くぞ。】
「そうだね。
ほら、信歩も!暗い顔しなぁーい!!」
『いひゃい!いひゃいッ!!』
捺央が信歩の頬を横に伸ばす。
「考えたって何も解決しないんだからね?
次は僕らが巻き返すんだから。
向こうは奇襲が上手くいった事で
警戒心が緩い筈だからさ♪」
「人間は誰しも気が緩みますからね。
狙うならそこしかありません。」
「とっ捕まえたらタダじゃおかねぇーけどな。」
「黒幕ぜーいん縛り上げちゃうぅ〜?」
琥珀の後ろに悪魔が見えた気がした。
紫苑sideEND