嵐王
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プルル…
「あぁ、上手くいってる。」
電話の相手に近況を報告する。
「分かった。
近々、上手く誘って向かわせる。
あ?いや…あれでも手加減をだな……。」
グチグチと電話越しに説教される。
「悪かった!悪かったよ!!
俺もヤリたくてヤッタんじゃねぇんだから!
サッサとこの件終わらせる!」
強引に電話をきってため息を吐く。
「ハァ…全く、兄をこき使う弟が他に居るか?」
漆黒の髪を掻き上げ小さく笑った。
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