嵐王


『…どんだけ時間掛かるの!?
男なんてチャチャっと準備出来るじゃん!』


女の子みたいにメイクもしないし!


「あ、男女差別ぅ〜(笑)」


『だって、あの黒鉄でしょ。』


「黒鉄でも多少は身なりを整えると…ガチャ!」


「…ん?…悪ぃ、何時だ??」


出て来たのは寝癖バッチリで
いかにも今、起きましたって顔の黒鉄。


『んー…やっぱり、黒鉄は黒鉄だよね。』


「みたいだねぇ〜(笑)」


「…ハァ……早くして下さい。
紫苑と捺央も倉庫で待っているんですから。」


準備を終えるまで待ちぼうけをくらった。


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