嵐王


「……………………。」


『答えなさいよッ!』


「なんだ、棗の知り合いか?
あぁ…アンタが元『朱雀』の姫さんか。

対象者がそっちから来てくれるとはな。
お嬢に狙われると終いだ。」


お嬢…?


『誰よ…それ。』


「知る必要はない。
お前はここで死ぬんだからな。

棗、元姫さんを送ってやれや。」


ガッ!


『ちょっ!離してよッ!!』


後ろから押さえ付けられて動けなくされた。


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