嵐王


『どういう事…なの?』


この状況についていけなくて混乱しているのは
きっと、私だけじゃない。


「倉庫がもぬけの殻だったから
騒ぎがする方に行けばこれだよ。

棗、信歩の悪い癖?」


神楽が呆れた表情で問い掛ける。


「ご名答。」


「変わんねぇーな。」


「それでこそ信歩っしょ!」


「…ハァ……相変わらず…。」


棗、侑季、拓海、刹那は苦笑い。

その光景を見て私の目から涙が零れた。


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