嵐王


『私の…せい?』


「…ッ…違う!」


信歩は何も悪くない。
お前を守る為ならなんだってやる。


「お前だけは守りたかった。
でも、俺は『朱雀』も何も守れなかった…。」


遠くに行くなら瑠愛から逃がしてやれると、
守れる、もう会わないと思った。

それなのに花火大会で会ってしまった。


「やぁ〜と『朱雀』を堕としたのに
今度は『嵐王』と居るの見たんだもん…。

手を出したくなるのも無理ないよねぇ〜!」


それから瑠愛はまた信歩を、
『嵐王』までも標的にしたんだ。


棗sideEND


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