嵐王


「な、なんだテメェ!!」


焦った声が聞こえ、目を開けると


『紫苑ッ!!』


紫苑が鬼の形相で男の腕を掴んでいた。


「離しやがッ…バキャッ!!」


言葉を言い終わる前に紫苑の蹴りが男の顔に命中。


「なんとか間に合ったみたいだね〜。」


『捺央!』


捺央だけじゃない。

匡、琥珀、黒鉄が息を切らし
私を見て安堵の表情を浮かべていた。


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