嵐王
朱音said
「…そろそろかしら。」
ピルル♪
丁度良いタイミングで着信が鳴る。
「もしもし、紘にぃ?
そっちは片付いた??」
《あぁ、本気出さなくても簡単に潰せたぞ。
薬漬けにされてんな。》
「そう…。」
とんだおてんば娘みたいね。
《ここまでする女だから気を付けろよ?
まぁ、朱音なら心配いらねぇーけど。》
紘にぃったら。
もう『双姫』じゃないのに…。
『私達が着く前に動きがあっても
あの人がなんとか時間を稼ぐでしょうし。
人を陥(おとしい)れる事で悦ぶおてんば娘には
引導を渡さなければね…?』
《…お手柔らかにな?》
元『天龍』に言われたくないわよ。
朱音saidEND