嵐王
神崎組
瑠愛の持っているものを見て目を疑う。
『え、あれって……本物?』
一般人が持ってるなんてありえない拳銃。
アニメやドラマでなら見た事あるけど、
まさか現実で見るなんて思いもしなかった。
それでも、驚いているのは私だけ。
「さっすが組長の娘。
万が一の為に持ってたかぁ〜…。」
『組長!?』
捺央の表情は想定内、だけどどうするかって
少し動揺している感じだった。
じゃあ、瑠愛も朱音さん達と同じ…?
私が分かるのは瑠愛の判断で誰か死ぬかもしれない。
それだけだった。