嵐王
「怒ってるのぉ〜?」
何がおかしいのか分からない。
「でもぉ…ちょ〜っとつついた位で
壊れる方が悪いんじゃない?
信歩ちゃんもそう思ったよね??」
『…は?』
「だってぇ、瑠愛から遠ざけようとするにしても
あ〜んな事しちゃうなんて?
本当は『朱雀』が潰れてでも守って欲しかった。
ってのが本心じゃなーい??」
"なんで…信じてたのにッ!!"
「瑠愛だったら耐えられな〜い…。
可哀想な信歩ちゃん…信じてたのにね?」
瑠愛の言葉を聞いて静かに笑った。