嵐王


「…アンタっ!新入りじゃなかった訳!?」


「このタイミングで入るなんてスパイだけだろ。
警戒心薄過ぎて潜入すんの簡単だったなー。

楽して情報収集してたのに『嵐王』狙えだの…。
類も朱音も人使い荒いしよ…ハァ………。」


疲れた顔で深いため息を吐く。


なんか、ご苦労様です…。


「スパイが何?
アンタ達なんかパパに頼んじゃえばッ!!」


「あら、それは無理ね。」


後ろを振り向くと朱音さん達一家が勢揃いしていた。


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