嵐王
「俺らは『朱雀』です…。」
棗がそう言った瞬間、
「はぁ!?」
「なんでぇ!!??」
朱羽さんと蒼月さんが異常に反応した。
「…姉ちゃん、ビビってるから。」
棗達は私と違って暴走族だから
朱羽さんと蒼月さんが『双姫』だと知ってる。
勿論、天空の事も。
『あのッ!これには訳が……。』
「そうみたいね。
私達のやるべき事は終わったわ。
これからどうするかちゃんと話し合いなさい。」
察してくれたのか、
何も聞かないで朱音さん達は帰って行った。