嵐王
「あれは流石に肝が冷えました。」
匡も安堵なのか呆れなのか分からないため息を漏らす。
『いやぁ〜…心配ばっか掛けてすみません…。』
紫苑達からすればいきなり居なくなるわ、
襲われてるわ、撃たれそうになるわ…。
私、心配と迷惑しか掛けてませんね!!
「…つーかさ、アイツらはなんなんだ?」
黒鉄が『朱雀』を睨みつける。
「そーそー!
あの子『朱雀』の姫だったんじゃないの!?」
事情を知らない黒鉄と琥珀が敵意を見せた。