嵐王


「こっっんのクソ女ぁ!!」


黒鉄に殴られるそう思って目を閉じた。


ガッ!


……あれ?


痛みが来なくてゆっくり目を開ける。


「おい、紫苑…どーゆうつもりだ。」


紫苑が黒鉄の腕を掴んでいた。


【女相手に止めろ。】


「けどよ!!」


【行くぞ。】


「おい!……チッ!」


紫苑を前に皆が屋上から出て行く。


バタンッ!


扉が閉まる音に何故だか妙に悲しくなって
その場に座り込んだ。


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