嵐王


『えっと…うん、私だよ。』


慌てて答えると、


〖あぁッ…良かった!〗


聞こえたのは安堵の声。


〖信歩が住んでたアパートが全焼したって
聞いた時はどうなったかとッ!〗


『え、誰から聞いたの…?』


〖えぇと…樺沢さん?だったかしら……。〗


朱音さんがお母さんに!?


〖そんな事より!怪我は!?大丈夫なの!!??〗


『うん、うん…元気ピンピン!!』


お母さんが私を心配してる事が分かって
嬉しさが込み上げてきた。


< 495 / 523 >

この作品をシェア

pagetop