嵐王
『えっと…うん、私だよ。』
慌てて答えると、
〖あぁッ…良かった!〗
聞こえたのは安堵の声。
〖信歩が住んでたアパートが全焼したって
聞いた時はどうなったかとッ!〗
『え、誰から聞いたの…?』
〖えぇと…樺沢さん?だったかしら……。〗
朱音さんがお母さんに!?
〖そんな事より!怪我は!?大丈夫なの!!??〗
『うん、うん…元気ピンピン!!』
お母さんが私を心配してる事が分かって
嬉しさが込み上げてきた。