嵐王


〖信歩、ごめんなさいね。
お母さんが弱いせいで…こんな事になるなんてッ!〗


ううん、お母さんのせいじゃないよ。

あの時…誰もが自分の事だけで精一杯だった。
お母さん、棗達…そして、私も。


〖お母さん、ちゃんとする。
こっちに戻って来て…?〗


『…一時はどうなるかと思ったけど、
住まわせてくれてる人が居るんだ。

親切で、私の事を私以上に考えてくれるの。』


目を閉じて浮かぶのは
朱音さんや、私を信じてくれた人達。


そして…『嵐王』の皆。


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