嵐王


地図を見ながら街を歩く。


『……迷った。』


どこ、ここ。


駅に降りる所までは良かった。

ちゃんと地図通りに進んだ筈なのに
目的地に辿り着かない。


『…ケータイ……ん?』


鞄の中を探ってもケータイらしき物に触れない。


『ははは…野宿決定ですか?』


「ねぇ、かーのじょ♪」


ポン!


肩を軽く叩かれ、後ろを振り向く。


「一人?俺と遊ばない??」


おー…ナンパされちゃった。


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