嵐王


「俺、らも帰る…か。」


『そうだね。

今更だけど、
あの後に打ち上げする元気がある事に驚きだよ。』


私はきっと、この幸せを忘れない。

それと同じ位に失う怖さも…。


「行こ。」


『うん!』


でも、この手の温もりさえあれば
その怖さにも立ち向かえる。


裏切りの姫はもう居ない。


『嵐王』完


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