嵐王
紫苑side
学校が終わり、適当に街をブラつく。
「ここいらの族も大人しくなっちまったな!
たまーに馬鹿が居やがるが。」
「良い事です。
馬鹿は黒鉄も入っていると思いますけど。」
「はぁーーー!!??」
毎度毎度コイツらは…。
「紫苑、あそこ揉めてるみたいだよ。
どうする?」
見ると女の肩を強く掴んでいる男。
女はここから表情は見えないが嫌がっている。
「げ、女…僕はパス。」
琥珀は女でも男でも助けに行かねぇーだろ。
軽くため息を吐き、俺が人差し指を出す。
「紫苑一人で?
じゃあ、俺達ここで待ってるね。」
捺央の返答に頷き、
揉めてるらしいその場所に向かった。
紫苑sideEND