嵐王


「優しく誘ってやったら調子乗りやがって!」


『離してよ!』


ズキン!ズキン!!


傷の痛みがぶり返してきて振り解けない。


ガッ!


『「!?」』


突然、横から伸びてきた手に驚く。


「お、お前は!!」


私の肩を掴んでいた男が震え出し、
その振動が伝わって来る。


見上げるととても綺麗な顔立ちをした人が
男を見下ろしていた。


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