嵐王
『あの、いつまで私はここに居れば
良いのでしょうか…。』
途轍もない大きな屋敷、
目を逸らしたくなる程の美男美女。
その中に一人だけ孤立してる私!
早くこの場から立ち去りたい…(涙)
「もう少し待って。
多分、そろそろ王子様が到着するから。」
『その「王子様」って一体誰…スパァーン!!』
『誰の事なんですか?』って言おうとしたら
勢い良く襖が開かれた。
「お!王子様御到着〜(笑)」
息を切らした紫苑が天空を睨んでいた。