嵐王
「おい、紫苑!
いきなり帰る準備させてなんで…ってお前!!」
「あれ、信歩が居る!?」
「これは…予想外な所で会いましたね。」
「…どーゆう事?」
まさかの全員集合で血の気が引く。
紫苑とはあの屋上の事があってからも
少しは話したりしたけど、
捺央達とはそれ以来な訳で…。
『わ、私…失礼しますッ!!』
パシッ!
ここから走って出て行こうとしたら
朱音さんに腕を掴まれた。
「黙っていた事…先ずは謝るわ。
ごめんなさいね。
でも、もう少しだけ居てくれないかしら。」
さっきとは雰囲気がガラりと変わった
朱音さんに負け、再び元の所に座った。