嵐王
「何も知らないお前に
『双姫』を語る資格はねぇ!!」
きっと、朱音さんが退けば
私は天空にボコボコにされている。
そう考えると足が震え出した。
「…怒りを鎮(しず)めなさい。」
「母さ…「私の言う事が聞けない…?」ッ!!」
一瞬にして空気が冷たくなった気がした。
私でさえ感じる異質のソレに皆も息を呑む。
「ごめんなさいね〜?
私の子供達は血の気が多くてね♪」
「ちょっと、お母さーん?
私と蒼月は天空みたいに暴れてないけど!?」
「寧ろ褒められて良いんじゃないかなぁ〜?」
朱羽さんと蒼月さん、それと二人の男の人が
天空と似た人を四人で押さえていた。