嵐王
「流石に類は私一人で押さえられないわね…。
蓮斗(りおと)、亜蓮(あれん)が
居てくれて良かったわ!」
「なんか、入っていけなさそうな
感じだったから廊下で見てたんですけど…。」
「お義父さんが今にも飛び込んで行きそうな
感じだったんでぇ〜(笑)」
またも人数が増えて私の心臓が激しく鳴る。
「親が親なら子も子ね…。
信歩ちゃん、話を戻すけれど
私達は貴女が潔白だと思ってるの。」
『え…………?』
突然、言われた『潔白』の言葉に
戸惑いを隠せない。
何を言ってるの?
あれだけ私が訴えても
誰にも信じて貰えなかったのに。