嵐王
ドンッ!
紫苑の力が弱まってるのを見計らって
精一杯突き放す。
『デタラメ言わないで。』
違う…私が信じて貰いたかったのは!
"信歩。"
『朱雀』だけで良かった!!
「信歩ちゃん!少しでも良いから信じて?」
「そぉだよ!
皆が信歩ちゃんを信じてるんだから♪」
「信じて」「信じてる」
『じゃあ…なんで、私は捨てられたの?』
信じてた仲間にどうして私は捨てられたの?
今まで人前で見せなかった涙が頬を伝った。