ここからはじまる恋
十二時半より少し前。身支度を済ませると、慌てて家を飛び出した。
空さんが私をランチに誘ってくれるだなんて、夢のよう。私をBarに誘ってくれたのは、売上のこともあるのかなと思ったけれど……。私をランチに誘っても、空さんは何の得にもならない。
と、いうことは。ひょっとして、ひょっとするかも!? 心も弾めば、身体も弾む。スキップしたい気持ちをなんとか抑えながら、待ち合わせ場所へと向かった。
「紗良さん」
私の姿をみつけると、大きく手を振って、優しい笑みを浮かべる、空さん。
それだけで、お腹いっぱい、胸いっぱいです!
「来てくださって、ありがとうございます。紗良さんは、何がお好きですか?」
私は……空さんが。なんて、言えるはずもない。
「好き嫌いはないので、なんでも」
「そうですか。そうしたら……パスタはいかがですか?」
大きくうなずくと、レストランフロアに向かった。ランチタイムということもあり、フロアは混雑していた。
「すみません。少し待たないといけませんが」
「大丈夫です。午後の診察は三時からですので」
「よかった」
安心したように見せる笑顔。空さんの笑みは、どれもこれも一級品!
「先日は、すみませんでした。少し強いお酒を、飲ませてしまいまして……」
申し訳なさそうな表情も素敵。思わず見惚れてしまった。
「いえ……。あの夜のこと、途中から記憶にないんですが……」
なぜ、新庄先生が連絡をしてくれたのか。気になって、それとなく確かめようとした。
「あの夜のこと、ですね」
ふっと思い出し笑いをしても、いやらしい感じはなく、むしろ上品だったりする。
空さんが私をランチに誘ってくれるだなんて、夢のよう。私をBarに誘ってくれたのは、売上のこともあるのかなと思ったけれど……。私をランチに誘っても、空さんは何の得にもならない。
と、いうことは。ひょっとして、ひょっとするかも!? 心も弾めば、身体も弾む。スキップしたい気持ちをなんとか抑えながら、待ち合わせ場所へと向かった。
「紗良さん」
私の姿をみつけると、大きく手を振って、優しい笑みを浮かべる、空さん。
それだけで、お腹いっぱい、胸いっぱいです!
「来てくださって、ありがとうございます。紗良さんは、何がお好きですか?」
私は……空さんが。なんて、言えるはずもない。
「好き嫌いはないので、なんでも」
「そうですか。そうしたら……パスタはいかがですか?」
大きくうなずくと、レストランフロアに向かった。ランチタイムということもあり、フロアは混雑していた。
「すみません。少し待たないといけませんが」
「大丈夫です。午後の診察は三時からですので」
「よかった」
安心したように見せる笑顔。空さんの笑みは、どれもこれも一級品!
「先日は、すみませんでした。少し強いお酒を、飲ませてしまいまして……」
申し訳なさそうな表情も素敵。思わず見惚れてしまった。
「いえ……。あの夜のこと、途中から記憶にないんですが……」
なぜ、新庄先生が連絡をしてくれたのか。気になって、それとなく確かめようとした。
「あの夜のこと、ですね」
ふっと思い出し笑いをしても、いやらしい感じはなく、むしろ上品だったりする。