ヴァンパイアキッス
まぁ、あたしが吸血鬼だからなんだよね。


人間だったらしゃべりもしないよ。


そう思いながら屋上へと向かった。


着いた途端に羅稀は言った。


「噂どうする?」


『広まってるし、羅稀絶対次は夜に出歩かないでよ!? 』


今度こそ本当にバレて殺される。


そう思うとゾクッとした。


「わかってるって。」


学校以外も連絡を取れるように電話番号を交換した。


そうしていると…。


校門から騒がしい声が聞こえてきた。


「あの吸血鬼の事件、ここの女子高生だとわかってるんですがお話いいですかっ?」


そういう声が飛び交っている。


先生は手に負えないのだろう、


「おい、やばくねぇか?」


『そういえばあたしあの時目を覚ましたら制服姿だったんだ』




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