ヴァンパイアキッス
いきなり重なった唇と唇。


目の前には羅稀の綺麗な顔。


何でキスなんか…!?


マスコミが学校の敷地内にいないと判断した羅稀は唇を離した。


「行ったみたいだ」


『ちょっと!何でこの状況でキスなんかするのよ!?』


動揺しまくりのあたし。


「梓姫がうるさいからバレそうだったからしただけだよ」


あっさりと平然にいう羅稀に少しムカッとした。


その態度を見て羅稀がイタズラっぽく言った。


「もしかして、初めてだった?」


『なっ…!んな訳…』


高校生にもなってファーストキスもまだってそんなにおかしいこと?


まぁ今まで少しモテて告白もされたりしたけど恋愛感情を抱くことなんて全くなかった。


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